企業公式Xを運用していると、
「ハッシュタグって毎回つけた方がいいの?」
「何個くらいつければいい?」
「そもそも、つけると投稿は伸びるの?」
と迷うことがあります。
実際、ORCHIS STUDIOのXスペースでも参加者の方から、
「Xのハッシュタグってどう使うの?」
という質問がありました。
結論から言うと、企業Xでハッシュタグを毎回つける必要はありません。
ハッシュタグは「つければ投稿が伸びるもの」ではなく、
誰に、どんな文脈で投稿を見つけてもらいたいか
を考えて使うものです。
ORCHISでは、
目的があるなら1〜2個。目的がなければ、無理につけない。
を基本に考えます。
そもそもXのハッシュタグは何のためにある?
X公式ヘルプでは、ハッシュタグはキーワードやトピックを分類し、X検索で投稿を見つけやすくするための機能として説明されています。
公開アカウントの投稿にハッシュタグをつけると、そのタグを検索した利用者が投稿を見つける可能性があります。
また、X公式では、使用数自体に制限はないものの、1つの投稿につけるハッシュタグは2個までを推奨しています。
つまり、
「ハッシュタグをつける=アルゴリズムに評価される」
というより、
投稿を特定のテーマや会話に紐づけるための目印
と考えた方が分かりやすいでしょう。
ハッシュタグをつければインプレッションは増える?
ここは誤解されやすいところです。
ハッシュタグをつけることで、そのタグを検索している人に見つけてもらえる可能性はあります。
ただし、
「ハッシュタグをつければホームタイムラインで優遇され、インプレッションが増える」
とX公式が案内しているわけではありません。
そのため、
「投稿が伸びない」
↓
「ハッシュタグを増やそう」
と考えるのは少し早いです。
まず確認したいのは、
- 投稿テーマそのものに需要があるか
- 冒頭で内容が伝わっているか
- 誰向けの投稿なのか分かるか
- 投稿を見たあと、どこへ進んでほしいのか
- プロフィールや固定ポストへの導線が整っているか
といった部分です。
以前の記事でも触れましたが、企業Xでは単純なインプレッション数だけではなく、その先の行動まで見ることが重要です。
ハッシュタグより先に、投稿そのものと次の導線を整える。
これがORCHISの基本的な考え方です。
【あわせて読みたい:Xのインプレッションが増えても問い合わせが来ないのはなぜ?】
企業Xでハッシュタグを使う4つの目的
では、どんなときにハッシュタグを使えばいいのでしょうか。
大きく分けると、企業アカウントでは次の4つがあります。
1.特定のテーマを探している人に見つけてもらう
たとえば、
- #採用
- #DX
- #Web制作
- #マーケティング
など、特定のテーマについて情報を探している人へ届けたい場合です。
ただし、投稿内容と関係の薄いタグを大量につけても意味はありません。
重要なのはタグの大きさではなく、
そのタグを検索する人と、投稿を読んでほしい人が一致しているか
です。
2.地域の話題に参加する
店舗や地域密着型の事業では、
- 地域イベント
- 商店街
- 展示会
- 自治体企画
などで共通のハッシュタグが使われることがあります。
この場合は、同じ地域やイベントに興味を持っている人から見つけてもらう入口になります。
地域企業にとっては、フォロワーを広く増やすよりも、実際の商圏にいる人との接点を増やす方が重要なケースもあります。
3.イベントやキャンペーンの会話に参加する
展示会、セミナー、カンファレンスなどで公式ハッシュタグが設定されている場合は、そのタグを使う意味があります。
たとえば、
「本日○○展示会に出展しています」
という投稿なら、イベント公式タグをつけることで、そのイベントについて調べている人との接点ができます。
この場合も、
タグをつけること自体が目的ではなく、その話題に参加するために使う
と考えると分かりやすいです。
4.自社企画の投稿をまとめる
独自企画や継続コンテンツをまとめる目的で、自社独自のハッシュタグを作る方法もあります。
たとえば、
- 毎週の事例紹介
- 商品活用例
- イベント企画
- ユーザー参加型キャンペーン
などです。
ただし、独自タグを作っただけでは誰にも検索されません。
ある程度継続して使ったり、イベント参加者にも使ってもらったりして、はじめて「投稿をまとめる目印」として機能します。
ハッシュタグは何個つければいい?
2026年9月25日時点で、X公式は1投稿につき2個までをベストプラクティスとして推奨しています。
だからといって、
「毎回必ず2個つける」
という意味ではありません。
ORCHISでは、
0〜2個を基本
と考えます。
たとえば、
既存フォロワー向けの日常的な投稿
ハッシュタグなし。
特定テーマの記事を紹介する投稿
関連性の高いタグを1個。
展示会について投稿する
展示会公式タグ+必要なら関連タグで1〜2個。
このくらいで十分です。
大切なのは、
「何個つけるか」ではなく「なぜそのタグをつけるのか」。
です。
業界タグ・地域タグ・イベントタグ・独自タグはどう使い分ける?
迷ったときは、誰に見つけてもらいたいかから逆算すると整理できます。
業界・テーマタグは、そのテーマについて調べている人との接点を作りたいとき。
地域タグは、店舗や地域サービスなど、商圏内の人へ届けたいとき。
イベントタグは、展示会やセミナーなど、その場で行われている会話に参加するとき。
独自タグは、自社の企画や継続コンテンツを整理するとき。
つまり、
「どのタグが伸びるか」ではなく、「誰との接点を作るタグなのか」
で選びます。
トレンドのハッシュタグには便乗した方がいい?
トレンドに入っているタグを見ると、
「これをつけたらたくさんの人に見てもらえるのでは?」
と思うかもしれません。
ただし、投稿内容と関係のないトレンドタグへ便乗するのはおすすめしません。
Xの検索ルールでも、トレンドトピックやハッシュタグの乱用は禁止対象として挙げられています。
トレンドタグを使う場合も、
自社の投稿内容と本当に関係があるか
を基準にしてください。
「表示されそうだから使う」ではなく、「その会話に自社も自然に参加できるから使う」なら問題ありません。
ハッシュタグをつけない方がいいケース
ハッシュタグは便利ですが、つけない方がいい投稿もあります。
たとえば、
- 既存フォロワーとのコミュニケーションが目的
- タグと投稿内容の関連性が弱い
- HPやLPへのクリックを最優先したい
- 投稿自体をシンプルに読ませたい
- 適切なタグが見つからない
といった場合です。
特に、HPやLPへのクリックを目的にしている投稿では、
「読者にどこへ進んでほしいのか」
を意識しておきましょう。
ハッシュタグもクリックできるため、読者にとっては別の移動先になります。
ちなみにXの広告向けガイドでは、ユーザーの注意を分散させる「不要な出口」を減らす考え方が示され、広告ではハッシュタグを使わない方針になっています。これは広告クリエイティブのルールであり、通常投稿の禁止ルールではありませんが、「1投稿で何をしてほしいのかを絞る」という考え方は参考になります。
実際の投稿ではどう考える?
たとえば、Web制作会社がブログ記事を紹介するとします。
なんとなくタグをつける場合
ホームページから問い合わせが来ない原因をまとめました。
#Web制作 #ホームページ #SEO #マーケティング #集客
これだと、
「とりあえず関連しそうなタグを並べた」
状態です。
一方、
目的から考える場合
SNSからホームページには人が来ている。
でも問い合わせが増えない。そんなときは、アクセス数より先に
「どこで止まっているか」を見た方がいいです。問い合わせまでの導線を5段階で整理しました。
↓
記事URL
この投稿で目的が記事へのクリックなら、無理にハッシュタグをつけないという判断もできます。
逆に、展示会参加者へ知らせる投稿なら、
本日は○○展示会に出展しています。
○○について相談できるブースを用意しています。会場に来られている方はぜひお立ち寄りください。
#○○展示会
とイベントタグを使う意味があります。
同じ企業アカウントでも、投稿の目的によって使い方は変わります。
ハッシュタグの効果はどう確認する?
ハッシュタグを試したら、
「つけたから伸びた」
「つけなかったから伸びなかった」
と1投稿だけで判断しないことも重要です。
見るべき数字は投稿の目的によって変わります。
認知が目的なら、
- インプレッション
- エンゲージメント
プロフィールへ進んでほしいなら、
- プロフィールへの反応
- フォローにつながったか
HPやサービスページへ進んでほしいなら、
- リンククリック
- HPへの流入
- その後の問い合わせ
まで確認します。
Xで最初にどの数字を確認すればいいかは、こちらの記事で整理しています。
→ Xアナリティクスの見方|企業Xで最初に確認すべき5つの指標
また、企業Xではフォロワー数だけを成果指標にしないことも重要です。
まとめ|毎回つけるのではなく、目的があるときに使う
企業Xのハッシュタグは、
つければ投稿を伸ばしてくれる魔法ではありません。
基本は、
- 特定テーマを検索する人に届けたい
- 地域の話題に参加したい
- イベントの会話に参加したい
- 自社企画の投稿をまとめたい
など、目的があるときに使います。
数は0〜2個を基本に考えれば十分です。
そして一番大事なのは、
毎回ハッシュタグをつけるかどうかではなく、その投稿にハッシュタグをつける目的があるか。
企業Xで成果が出ないときは、ハッシュタグだけを見るのではなく、
投稿
↓
プロフィール
↓
固定ポスト
↓
HP・LP
↓
問い合わせ
まで含めて確認してみてください。
どこか一か所で流れが止まっている可能性があります。
自社のX運用を一度チェックしてみたい方へ
ORCHIS STUDIOでは、Xアナリティクスのデータから現在の運用状態を簡単に確認できる、
企業公式Xアナリティクス無料診断 Lite Web版
を公開しています。
「投稿はしているけれど、どこを改善すればいいか分からない」という場合は、まず現在地の確認に使ってみてください。

