ホームページを改善したいけれど、どこから手をつければいいのかわからない。
デザインを新しくするべきか、記事を増やすべきか。それともSNSからのアクセスをもっと集めるべきなのか。
特に小規模店舗やサロン、少人数で運営する会社では、ホームページの改善だけに時間や予算をかけるわけにはいきません。
だからこそ大切なのは、改善できそうな場所を全部直すことではなく、今の成果を妨げている場所から手をつけることです。
この記事では、ホームページの改善箇所をどう見つけ、何を優先すればよいのかを、実務で使える判断基準とともに解説します。
ホームページ改善は「古い場所」から直せばいいわけではない
ホームページを見直そうと思ったとき、最初に気になりやすいのがデザインです。
「何年も前に作ったから古く見える」
「競合のサイトと比べると見劣りする」
「もっと今風にしたほうがいいのでは?」
こうした悩みは自然なものです。
ただし、デザインが古いことと、問い合わせが増えないことは、必ずしも同じ問題ではありません。
例えば、次の2つのホームページを考えてみてください。
A店の場合
- デザインは少し古い
- サービス内容と料金がわかりやすい
- スマホから簡単に予約できる
- 店舗情報も正確に掲載されている
B店の場合
- デザインは新しく、おしゃれ
- サービスの違いがわかりにくい
- 予約ボタンが見つけにくい
- 予約前に確認したい情報が不足している
この場合、B店のほうが先に改善すべき箇所を抱えている可能性があります。
見た目の印象は大切です。しかし、ホームページの役割は見た目を整えることだけではありません。
訪問した人が必要な情報を理解し、安心して次の行動へ進めること。
まずはこの役割を果たせているか確認しましょう。
ホームページから問い合わせが来ない原因を広く整理したい場合は、関連記事「ホームページから問い合わせが来ない7つの原因」も参考にしてください。
改善の優先順位を決める前に、3つの数字を確認する
改善を始める前に、現在のホームページがどのように利用されているか確認します。
最初から複雑な分析をする必要はありません。
まずは次の3つで十分です。
1. ホームページへの訪問はあるか
最初に見るのは、そもそも人が来ているかどうかです。
Google検索、SNS、紹介リンクなどから、どの程度訪問されているでしょうか。
訪問者が極端に少なければ、ページ内部の改善だけで問い合わせを増やすのは難しいかもしれません。
一方、一定の訪問があるのに問い合わせが少ないなら、集客以外の部分に課題がある可能性があります。
2. 問い合わせ・予約ページまで進んでいるか
次に確認するのが、訪問者が問い合わせや予約の入口まで進んでいるかどうかです。
例えば、サービスページは読まれているのに、問い合わせページにはほとんど移動していないケース。
この場合は、問い合わせフォームそのものよりも、ページ内の説明やボタンの配置を先に見直したほうがよい可能性があります。
3. 実際に問い合わせ・予約が完了しているか
問い合わせページを見ている人がいるのに、送信まで進んでいない場合はどうでしょうか。
フォームの入力項目が多すぎる、スマートフォンで入力しにくい、送信後の流れがわからない。
そうした部分が障害になっているかもしれません。
ただし、問い合わせが少ないという結果だけでフォームに問題があると決めつけないことも大切です。
訪問数やフォーム到達数が少なければ、短期間の数字だけでは判断できません。
Googleアナリティクス(GA4)を使った確認方法は、関連記事「GA4で問い合わせ導線を確認する方法」で解説しています。
ホームページ改善の優先順位を決める5つのSTEP
では、実際にどこから改善すればよいのでしょうか。
ORCHIS STUDIOでは、ホームページ全体を一度に作り直す前に、次の順番で確認することをおすすめしています。
STEP1:問い合わせ・予約までの動作を確認する
最初に行うのは、現在のホームページをお客様の立場で操作することです。
スマートフォンでトップページを開き、サービスを探し、問い合わせや予約まで進んでみてください。
チェックしたいのは次のような部分です。
- 問い合わせ・予約ボタンが見つかるか
- ボタンを押すと正しいページへ移動するか
- フォームは問題なく入力できるか
- 送信や予約が正常に完了するか
- 完了後の案内はわかりやすいか
例えば、予約ボタンが正常に動作しなければ、どれだけアクセスを増やしても予約につながりません。
明確な不具合がある場合は、デザイン変更や記事追加よりも優先して対応しましょう。
STEP2:サービス内容が伝わっているか確認する
次に、訪問者が必要な情報を理解できるかを見直します。
特に小規模事業では、事業者側が当たり前だと思っている情報が、初めて訪問した人には伝わっていないことがあります。
例えばサロンの場合なら、
- どのような施術やサービスを提供しているか
- 自分の悩みに合うメニューはどれか
- 料金はいくらか
- 所要時間はどれくらいか
- どんな人が担当するのか
- 場所や営業時間はどこで確認できるか
といった情報です。
これらが不足していると、興味を持っても予約をためらう理由になります。
逆に、必要な情報が十分に伝わっているなら、文章をむやみに増やす必要はありません。
情報量よりも、判断に必要な情報が適切な場所にあるかを確認することが重要です。
STEP3:問い合わせ・予約ボタンの配置を見直す
サービス内容が伝わっていても、次に何をすればよいかわからなければ、訪問者は行動できません。
そこで確認したいのが、CTA(問い合わせや予約を促すボタン・案内)です。
例えば、
- ページを最後まで読まないと予約ボタンが出てこない
- 「詳しくはこちら」が何を意味するのかわからない
- 複数のボタンが並んでいて、どれを押すべきか迷う
- スマートフォンではボタンが目立たない
こうした状態になっていないでしょうか。
改善する場合は、ボタンの色を変える前に、表示する場所と文言を見直します。
「お問い合わせ」よりも「メニューについて相談する」のほうが適切な場合もあれば、「空き状況を確認する」のほうが自然な場合もあります。
正解は一つではありません。
訪問者がその時点で何を知りたいか、何をしたいかに合わせて設計することが大切です。
具体的な考え方は「ホームページのCTA改善」の関連記事をご覧ください。
STEP4:フォームで迷わせていないか確認する
問い合わせ・予約ページまで進んでいるのに完了が少ない場合は、フォームも確認しましょう。
特に見直したいのは、必須項目の数と入力のしやすさです。
例えば、初めての問い合わせなのに会社名、住所、電話番号、詳しい相談内容など、多くの項目を必須にしていないでしょうか。
必要な項目は業種やサービスによって違います。
すべてを減らせばよいわけではありませんが、その情報を最初の問い合わせ時点で取得する必要があるのかは確認したいところです。
また、フォームが正常に動作しているか、入力内容が正しく届くか、送信後の案内がわかるかもチェックします。
詳しくは関連記事「問い合わせフォームの項目は多いほどいい?離脱を減らすフォーム設計」で解説しています。
STEP5:改善した結果を確認する
最後は改善後の確認です。
ホームページは、一度変更したら終わりではありません。
例えば、予約ボタンの配置を変更したなら、
- ボタンがどれくらい押されているか
- 予約ページへの移動が増えたか
- 実際の予約完了数が変わったか
を確認します。
このとき大切なのは、できるだけ変更内容を絞ることです。
デザイン、文章、ボタン、フォームを一度に大きく変更すると、何が結果に影響したのか判断しにくくなります。
訪問数が少ないサイトでは、短期間で結果がはっきり出ないこともあります。
その場合は数値だけで結論を急がず、利用者からの質問や問い合わせ内容なども判断材料にしましょう。
改善箇所が複数あるときは「影響・確実性・負担」で決める
ここまで確認すると、いくつも改善したい場所が見つかるかもしれません。
しかし、すべてを同時に直す必要はありません。
優先順位に迷ったときは、次の3つの基準で整理してみてください。
1. 影響:その問題は成果にどれくらい影響するか
問い合わせフォームの送信エラーのように、成果を直接妨げるものは優先度が高くなります。
2. 確実性:本当にその場所が問題だと判断できるか
実際に確認できた不具合と、何となく古く見えるという印象では、根拠の強さが異なります。
3. 負担:改善にどれくらいの時間や費用がかかるか
同じ程度の効果が期待できるなら、短時間・低コストで試せるものから始めるのも合理的です。
例えば、次のように整理できます。
| 改善候補 | 判断例 | 優先度 |
|---|---|---|
| 予約ボタンが動かない | 予約できないことを確認済み | 最優先 |
| サービス料金が見つけにくい | 予約判断に必要な情報が不足 | 高 |
| フォームの必須項目が多い | 到達数・離脱状況を確認したい | 要調査 |
| デザインが古く感じる | 印象面の課題だが影響は未確認 | 要検討 |
| ブログ記事を増やす | 集客不足が確認できた場合に検討 | 状況次第 |
これはすべてのサイトに共通する固定順位ではありません。
実際には、ホームページの目的、訪問者数、現在の問い合わせ状況によって判断は変わります。
ただ、何となく目につくところから修正するより、判断の理由が明確になります。
ホームページ全体を作り直したほうがいいのはどんなとき?
部分的な改善で十分な場合もあれば、サイト全体を見直したほうが合理的な場合もあります。
例えば、次のようなケースです。
- 事業内容が大きく変わり、現在のサイト構成では伝えきれない
- サイト全体がスマートフォンで使いにくい
- 情報が複雑に増え、部分修正では整理できない
- 使用しているシステムが古く、維持管理に問題がある
- ブランドの方向性とサイト全体の見せ方が大きくずれている
このような場合は、部分修正を何度も繰り返すより、構成から見直すほうが適切かもしれません。
一方で、問い合わせボタンの配置やサービス説明など、特定の箇所だけが問題なら、大規模なリニューアルは必ずしも必要ありません。
「作り直すかどうか」は最初の判断ではなく、現状を整理したあとの判断です。
今日からできるホームページ改善チェック
まずは自分のホームページをスマートフォンで開いて、次の5項目を確認してみてください。
- 初めて訪問した人にも、何のサービスかわかる
- 料金・サービス内容・店舗情報などを迷わず探せる
- 問い合わせ・予約ボタンが見つけやすい
- フォームや予約機能が正常に動作する
- 訪問から問い合わせ完了までの状況を確認できる
チェックがつかなかった項目は、改善候補になります。
ただし、チェックがつかなかった項目をすべて直すのではなく、問い合わせや予約への影響が大きいものから選びましょう。
最初の改善対象は、一つでも構いません。
まとめ|ホームページ改善は「何を直すか」より「なぜ直すか」
ホームページ改善というと、デザインを変更したり、記事を追加したり、新しい機能を導入したりすることを想像しがちです。
しかし、実際に必要なのは、必ずしも大きな変更ではありません。
今のホームページで何ができていて、どこで訪問者が迷っているのか。
それを確認したうえで、効果が期待できる場所から順番に改善することが大切です。
ORCHIS STUDIOでは、ホームページのデザインだけでなく、SNSからの流入、サービス説明、問い合わせ・予約までの流れを一体として考えています。
新しいホームページを作ることが正解とは限りません。
今あるホームページを活かす方法も含めて、必要な改善を考えることが重要です。
どこから改善すればいいか迷ったら
「問い合わせが増えない原因を知りたい」
「今のホームページを作り直すべきか判断できない」
「自分で直せるところと、依頼したほうがいいところを整理したい」
そんな場合は、ORCHIS STUDIOへご相談ください。
現在のホームページや運用状況を伺いながら、改善の方向性を一緒に整理します。

