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Z世代の7割が就活で生成AIを利用|中小企業の採用サイトに必要な情報とは?

Z世代の7割が就活で生成AIを利用|中小企業の採用サイトに必要な情報とは? Web改善

「若い人は、会社をどうやって探しているのだろう?」

採用活動を行う中小企業や店舗の経営者にとって、気になる問題ではないでしょうか。

求人サイトに掲載する、SNSで会社の雰囲気を伝える、知人から紹介してもらう・・・。

こうした従来の方法に加えて、求職者の情報収集には新しい選択肢が広がっています。

それが、ChatGPTなどの生成AIです。

2026年10月に発表された調査では、Z世代の求職活動経験者の70.9%が、直近の求職活動で何らかの形で生成AIを利用していました。

一方で、企業情報を調べる際の情報源として最も多かったのは、企業の公式ホームページでした。

AIを使う人が増えたからといって、企業のホームページが不要になるわけではない。

今回の調査には、中小企業の採用情報を考えるうえで、見逃せないポイントがあります。

Z世代の70.9%が求職活動で生成AIを利用

株式会社JITSUGYOは2026年10月11日、全国の18〜26歳の求職活動経験者481人を対象にした調査結果を公表しました。

調査は2026年9月4日〜5日に実施され、新卒・転職の両方を対象としています。

直近の求職活動で生成AIを利用した人は70.9%。利用していない人は29.1%でした。

では、具体的にどのような用途で使われているのでしょうか。

生成AIの利用用途回答割合
履歴書・エントリーシートの作成・添削26.4%
自己分析23.9%
面接対策21.4%
自分に合う企業・仕事探し19.1%
業界研究15.4%
複数企業の比較13.1%
入社先を決める際の相談13.1%

最も多いのは応募書類の作成・添削ですが、企業や仕事を探したり、複数の企業を比較したりする用途にも広がっています。

ここで注意したいのは、70.9%という数字が「AIを使って会社を探している人の割合」ではないことです。

書類作成や自己分析なども含め、求職活動のどこかで生成AIを利用した人の割合です。

それでも、生成AIが求職者の判断を支援する道具のひとつになっていることは分かります。

AI時代でも、企業情報の収集元は公式ホームページが最多

もうひとつ注目したい調査結果があります。

求職者が企業について調べる際に利用する情報源として、「企業の公式ホームページ」を挙げた人は42.2%で最多でした。

さらに、知りたい情報が十分に得られなかった場合の追加の情報収集先でも、「企業の公式ホームページをさらに調べた」が28.7%で最多でした。

つまり、求職者はAIや求人サービスだけで企業を判断しているわけではありません。

企業自身が発信している情報も確認しているのです。

ここから考えたいのは、ホームページが持つ役割です。

求人サイトやSNS、AIによる情報収集をきっかけに企業へ興味を持ったとしても、詳しい情報を確認する場所が必要になります。

その受け皿のひとつが、公式ホームページです。

ただし、今回の調査は「AIを使った人が必ず公式HPへ移動している」という行動経路まで示したものではありません。

それぞれが利用されているという事実を踏まえて、企業側の情報発信を考える必要があります。

求職者が知りたいのは、会社の理念だけではない

採用ページというと、企業理念や代表者のメッセージ、会社の雰囲気を紹介することに力を入れる企業も多いでしょう。

もちろん、それらも大切です。

しかし、応募するかどうかを判断するには、もっと具体的な情報も必要です。

今回の調査でも、求職者が知りたい情報として「具体的な仕事内容」や「1日の仕事の流れ」が挙がっています。

例えば、採用ページに次のように書かれていたとします。

「明るく活気のある職場で、やりがいのある仕事に挑戦できます」

会社の雰囲気を伝える文章ではありますが、求職者が実際の働き方を想像するには情報が足りません。

一方で、

「入社後は店舗での接客・予約対応から担当し、慣れてきたら発注管理やSNS更新にも携わります」

と書かれていれば、仕事内容を具体的に想像しやすくなります。

会社が伝えたい魅力と、求職者が判断するために必要な情報は、必ずしも同じではありません。

ここを整理することが、採用ページ改善の出発点になります。

中小企業の採用サイトで整えたい5つの情報

では、実際にどのような情報を掲載すればよいのでしょうか。

ORCHIS STUDIOでは、まず次の5つを確認することをおすすめします。

1.具体的な仕事内容

「営業スタッフ募集」「事務職募集」といった職種名だけでは、実際の業務内容が伝わりにくい場合があります。

例えば、営業職であれば、新規開拓が中心なのか、既存顧客への対応が中心なのか。

事務職であれば、一般的な書類作成なのか、受発注や顧客対応まで担当するのか。

職種名だけでなく、具体的な仕事の範囲を説明しましょう。

2.1日の仕事の流れ

始業から終業までの流れを紹介することで、求職者が働く姿を想像しやすくなります。

例えば、

  • 9:00 出勤・朝礼
  • 9:30 メール確認・業務準備
  • 10:00 顧客対応・通常業務
  • 12:00 休憩
  • 13:00 午後の業務
  • 17:30 業務報告・片付け
  • 18:00 退勤

といった形式です。

これはあくまで記載例なので、実際の働き方に合わせて作成してください。

特に、勤務時間が変則的な業種や、繁忙期と閑散期の差が大きい仕事では、その違いも説明するとよいでしょう。

3.給与・勤務条件

給与、賞与、勤務時間、休日、勤務地、雇用形態などは、応募するかどうかを判断する基本情報です。

募集条件が曖昧なままだと、求職者は自分に合っているか判断できません。

「詳細は面接時に説明します」だけで済ませず、公開可能な範囲で具体的に示しましょう。

また、求人サイトと公式ホームページで条件が異なっていないかも確認が必要です。

4.職場環境と入社後の流れ

求職者が不安を感じやすいのは、入社してからの働き方が分からないことです。

例えば、次のような情報が参考になります。

  • 入社後の研修や教育方法
  • 未経験者へのサポート
  • 一緒に働くスタッフの人数や役割
  • 主な仕事の進め方
  • キャリアアップの例

すべてを掲載する必要はありません。

自社の採用対象者が特に気にしそうな情報から優先して整備するとよいでしょう。

5.応募方法と問い合わせ導線

仕事内容や勤務条件が分かっても、応募方法が分かりにくければ次の行動につながりません。

採用ページには、応募フォームや問い合わせ先への明確な導線を設けましょう。

また、応募前に確認したいことがある人のために、質問できる窓口を用意することも選択肢です。

ただし、窓口を増やせばよいわけではありません。

電話、メール、フォームなど、社内で無理なく対応できる方法を選ぶことが重要です。

採用ページは「見た目」より先に情報設計を見直す

ホームページの改善では、まず「何を目的としたページなのか」を明確にすることが重要です。目的設計については、ホームページの目的設計に関する記事でも詳しく解説しています。

採用活動がうまくいかないと、ホームページのデザインを新しくしたり、写真や動画を増やしたりすることを考えるかもしれません。

もちろん、見やすいデザインや写真・動画が役立つ場面もあります。

しかし、見た目を改善しても、求職者が知りたい情報が不足していれば、十分な判断材料にはなりません。

例えば、

「会社の雰囲気は良さそうだけれど、何をする仕事なのか分からない」
「仕事内容は分かったけれど、勤務時間や休日が分からない」

こうした状態では、応募をためらう可能性があります。

だからこそ、デザインを変更する前に、情報の不足や分かりにくさを確認したいところです。

採用サイトを新しく作る場合も、既存の会社ホームページに採用ページを追加する場合も、最初に整理すべきことは同じです。

誰に応募してほしいのか。その人が応募を判断するために、どのような情報が必要なのか。

この2つを明確にすることが、採用ページ設計の基本になります。

AIに紹介されることと、応募してもらうことは別の課題

前の記事では、ChatGPTとGeminiで企業の推薦結果が異なるという調査を紹介しました。

今回のAI就活調査も、企業の情報発信を考えるうえで関連するテーマです。

ただし、AIによる企業の推薦と、求職者が実際に応募することは分けて考える必要があります。

仮に生成AIが自社を候補として紹介したとしても、求職者が公式ホームページで十分な情報を得られなければ、応募につながるとは限りません。

反対に、AI対策を特別に行っていなくても、仕事内容や働く環境が具体的に説明され、応募しやすい導線が整っている企業には、既存の検索や求人サイト経由で応募が集まる可能性があります。

大切なのは、AI検索だけを切り離して対策することではありません。

企業の情報を見つけてもらい、内容を理解してもらい、納得して応募へ進める状態をつくることです。

採用ページを改善するなら、まずは求職者の目線で確認する

今回の調査からは、Z世代の求職活動において生成AIの利用が広がっている一方、企業の公式ホームページも重要な情報源であることが分かります。

中小企業の場合、すぐに採用専用サイトを新設する必要があるとは限りません。

まずは既存のホームページや求人ページを確認してみましょう。

求職者が仕事内容を具体的に想像できるか。
勤務条件や職場環境が分かるか。
応募したいと思ったとき、迷わず手続きを進められるか。

こうした基本的な部分を整えることが、採用情報の改善につながります。

ORCHIS STUDIOでは、AIが普及する時代だからこそ、人が理解し、納得して行動できるホームページ設計を大切にしています。

採用ページ・企業ホームページの改善相談

ORCHIS STUDIOでは、中小企業・小規模事業者向けに、ホームページ・LP制作や既存サイトの改善、問い合わせ・応募導線の設計を支援しています。

「採用情報を掲載したいけれど、何から整理すればよいか分からない」
「今のホームページに採用ページを追加したい」
「応募フォームや問い合わせ導線を見直したい」

こうしたご相談にも、既存のWebサイト全体とのつながりを考えながら対応します。

制作ありきではなく、現状を整理するところからご相談いただけます。


参考資料

株式会社JITSUGYO(2026年10月11日)

「AI就活」の実態を独自調査で初公開 Z世代の70.9%が求職活動で生成AIを利用
→ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000140950.html

調査対象:全国の18〜26歳の求職活動経験者481人(新卒・転職を含む)

調査期間:2026年9月4日〜5日

※本記事のホームページ改善提案は、調査結果をもとにしたORCHIS STUDIOの実務的な考察です。特定の施策による応募数の増加が実証されたものではありません。